AI副業・収益化

AIアバター副業は稼げる?HeyGenの料金と肖像権の壁

※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります


※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

「テキストを入れるだけで、人が話す動画ができる」。AIアバターのデモを見て、これなら顔出しなしで副業になりそうだと感じた人は多いはずです。SNSでも「AIアバター動画の代行で月4万円」といった発信が流れてきます。

ただ、実際に手を動かす前に確認しておくべきことが、あまり語られていません。無料プランで作った動画は、規約上そもそも商売に使えないという点と、他人の顔でアバターを作ることは原則できないという点です。この2つを知らずに「まず無料で試して、それを納品しよう」と考えると、最初の1本で規約違反になります。

この記事では、代表的なサービスであるHeyGenの公式ページと利用規約を実際に読んだ内容をもとに、料金・権利・採算の3つを整理します。感覚的な「稼げる/稼げない」ではなく、判断に使える材料として書きます。

結論:ツールは安いが、無料で始めて納品はできない

先に結論をまとめます。

  • 無料プランの出力は、規約上「個人的・非商用の用途」に限定されている。 テストには使えても、クライアントへの納品や収益化には使えません。副業として始めるなら、最初から有料プランが前提になります。
  • 有料プランなら出力の権利は自分のものになり、商用利用も認められている。 ここは明確なので、月額を払う覚悟さえあれば権利面の不安は小さくなります。
  • 他人の顔を使ったアバターは、本人の同意動画がないと作れない。 「社長の顔で動画を作ってほしい」という依頼を受けるなら、同意の取り付けまで含めて段取りする役割になります。
  • AIアバターの生成そのものは、もう差別化になりません。 誰でも数分でできるため、報酬が発生するのは台本・構成・修正対応といった周辺の作業です。
  • 当然ながら、登録すれば稼げるという話ではありません。 ツール代を回収できる本数の依頼を継続して取れるかどうかが、すべての分かれ目です。

言い換えると、この副業の障壁は「AIを操作できるか」ではなく、「権利の段取りと、案件の確保ができるか」に移っています。

AIアバター動画の副業とは、具体的に何をする仕事か

まず、仕事の輪郭をはっきりさせます。AIアバター動画の制作代行は、ざっくり次の工程でできています。

  1. 依頼者から目的と素材を受け取る(伝えたい内容、想定視聴者、尺、納期)
  2. 台本を作る・整える(依頼者の原稿をそのまま読ませると、たいてい話し言葉として不自然になります)
  3. アバターと声を選ぶ、または依頼者本人のアバターを作る
  4. 生成して、字幕・BGM・テロップ・資料の差し込みを整える
  5. 修正対応して納品する

このうち3番の「生成」が、AIによって数分で終わるようになった部分です。裏を返すと、報酬が発生しているのは3番以外ということになります。ここを取り違えて「生成ができる=稼げる」と考えると、単価の交渉ができません。

用途としてよく挙がるのは、会社紹介・採用説明・社内マニュアル・商品説明・多言語版の展開といった、いわゆる実務用の動画です。エンタメ系の動画よりも「顔出しの手間を省きたい」「同じ内容を何言語かで出したい」という事務的な理由で需要が生まれるため、派手さはありませんが、依頼の理由がはっきりしているのが特徴です。

HeyGenの料金プラン(公式表記・最終確認日:2026-08-27)

日本語の解説記事でよく名前が挙がるHeyGenを例に、公式の料金ページに書かれている内容を確認します。金額はドル建てで、日本円の請求額は為替によって変わります。

  • 無料プラン:0ドル。月3本まで、1本あたり1分まで、ウォーターマーク(透かし)あり
  • Creator:月29ドル(年払いにすると月あたり24ドル相当)。月600クレジット、1本あたり最長30分、ウォーターマークの削除が可能
  • Pro:月49ドル(年払いにすると月あたり39.20ドル相当)。月1,000クレジット、4K書き出しに対応
  • Business:月149ドルに加えて1席あたり月20ドル。月1,500クレジット、1本あたり最長60分、チームでの共同作業向け
  • Enterprise:問い合わせ制。尺の上限なし

(すべて公式の料金ページの表記。最終確認日:2026-08-27。料金体系は変更されることがあるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください)

副業で使うなら現実的な候補はCreatorです。月29ドルという水準は、動画系のツールとしては特別高くはありません。ただしこれは固定費なので、依頼が途切れた月も出ていきます。ここが「試しに始めてみる」を難しくしている部分です。

見落とされがちな分かれ目:無料プランの出力は商用利用できない

ここが、この記事でいちばん伝えたい点です。

HeyGenの利用規約を読むと、有料プランと無料プランで、出力物の扱いがはっきり分けられています。

  • 有料プラン(Creator/Pro/Business):入力したものと出力されたものについて、利用者がすべての権利を持つと明記され、商用目的を含む自分の用途での利用を制限しないと書かれています。
  • 無料プラン:出力物に与えられるのは「個人的・非商用の目的に限った、限定的で譲渡不可・取り消し可能なライセンス」であり、販売・再許諾・再配布・収益化・商業活動に関連した利用はできないと明記されています。

(いずれも公式の利用規約の記載。最終確認日:2026-08-27)

つまり、「無料枠で1本作ってクライアントに納品し、報酬をもらう」は規約に反します。無料枠でできるのは、あくまで自分の練習と、依頼を受けるかどうかを判断するための試作までです。

HeyGen | 副業用途で使えるか

無料プランと有料プランの決定的な差

公式の料金ページと利用規約の記載にもとづく整理です(最終確認日:2026-08-27)

商用利用ウォーターマーク1本の長さ
無料プラン 0ドル・月3本 × 規約で非商用に限定 × 透かしが入る △ 1分まで
Creator 月29ドル ○ 出力の権利は自分に ○ 削除できる ○ 最長30分
Pro 月49ドル ○ 出力の権利は自分に ○ 削除できる ○ 最長30分・4K対応
  • ※Proは4K書き出しやクレジット数が増える分、月額も上がります。4Kを求められない用途なら差額に見合わないことがあります
  • ※料金・条件は変更されることがあります。申し込み前に公式サイトの最新表記をご確認ください

AI副業ラボ

Proに上げる価値があるのは、納品先から4Kを指定される場合や、月の生成本数がCreatorのクレジットに収まらなくなった場合です。始めたばかりの段階でProを選ぶ理由は、あまりありません。

なお、生成AIツールの「無料で使えるが商用は別扱い」という構造は、動画に限った話ではありません。音楽の分野でも同じつまずき方をする人が多く、Suno AI音楽で副業は稼げる?商用利用の落とし穴と収益化の現実で似た論点を整理しています。

もう一つの壁:他人の顔でアバターは作れない

「社長の顔で会社説明の動画を作りたい」。この依頼は実際にありますが、勝手に写真や動画から作ることはできません。

HeyGenの公開ドキュメントとモデレーション方針では、実在する人物を再現するアバター(デジタルツイン)の作成には、本人の明確な同意が必要とされています。具体的には次のような運用です。

  • 同意動画と、アバターのもとになる映像に同じ人物が映っているかを照合する
  • 同意動画は人の目でも確認され、アバターを作ろうとしている人と同意している人が同一かをチェックする
  • 著名人の顔が検出されると、自動的に人による確認へ回される
  • 本人の許可なく画像・肖像・声を使った場合、該当コンテンツは削除され、利用者に対して措置が取られる
  • 本人は、いつでも自分の肖像の削除を求めることができる

(公式のアバター同意に関するドキュメントおよびモデレーション方針の記載。最終確認日:2026-08-27)

一方で、写真から作るフォトアバターや、プロンプトから生成する架空のキャラクターは、実在する特定の人物を写していないため同意の対象外という整理になっています。

これが副業にとって何を意味するか。依頼者本人のアバターを作る案件では、「同意動画を撮ってもらう」という手順を、あなたが説明して段取りする必要があるということです。ここを面倒がらずに案内できるかどうかが、そのまま信頼につながります。逆に言えば、ここは自動化しにくいので、単価を守れる数少ない部分でもあります。

日本国内でも、他人の顔や声を無断で使えば肖像権やパブリシティ権の問題になります。ツールの規約以前の話として、「素材を持ってきたのは依頼者だから自分は関係ない」とは言えないと考えておくのが安全です。素材の権利関係は、受注時に文書で確認しておくことをおすすめします。

単価と採算:何本受ければ元が取れるのか

正直に書くと、AIアバター動画の制作代行に絞った公的な単価データは見つかりませんでした(未確認)。SNSやnoteでは「1案件7,800円」「月4万円」といった個人の発信がありますが、これは第三者が検証できる数字ではないので、目安として扱うべきではありません。

代わりに、参考になるのが近い分野の相場です。ココナラの公式マガジンでは、動画編集の出品価格帯として最も多いのが1万円から5万円、プロモーション動画・PR動画は1万円から3万円という説明がされています。AIアバター動画も、依頼者から見れば「短い実務用の動画」なので、この価格帯の下のほうから始まると考えるのが自然です。

ここから、ごく単純な採算の計算をしておきます。

  • 月額の固定費:Creatorで29ドル(円換算は為替により変動)
  • 仮に1本8,000円で受注できたとすると、月1本受注できればツール代は回収できる計算になります
  • ただし1本にかかる時間は、台本の調整と修正対応を含めると、生成そのものより長くなります

この数字を見て「意外と少ない本数でいい」と感じるか、「1本も取れない月がありそう」と感じるかで、向き不向きが分かれます。固定費が発生する副業なので、案件がゼロの月をどう受け止めるかを先に決めておいてください。

なお、動画系の副業全体で「どの工程が自動化され、どこが人に残っているのか」は、動画編集副業は今から遅い?AIで消える工程と残る仕事で工程ごとに整理しています。AIアバターだけを見るより、動画の仕事全体の中で位置づけたほうが判断しやすいはずです。

向いている人・向いていない人

同じツールを使っても、続けられるかどうかは人によって分かれます。

向いている可能性がある人

  • 顔出しをしたくないが、動画の仕事に関わりたい
  • 文章で構成を組み立てるのが苦にならない(台本づくりが仕事の中心になります)
  • 依頼者に手順を説明したり、同意の取り付けを案内したりするやりとりが苦にならない
  • すでに動画編集や資料作成の経験があり、AIアバターを手札に足したい

向いていない可能性がある人

  • ツールを買えば案件が来ると考えている(営業や実績づくりは別途必要です)
  • 固定費を払い続けることに強い抵抗がある
  • 「アバターが喋る動画を作れること」だけで単価を上げたい(すでに珍しくないため難しい)
  • 権利関係の確認を面倒に感じる(この副業では、そこが一番のリスク管理です)

案件をどこで探すか

実績がない状態から始めるなら、いきなり企業へ直接営業するよりも、案件が並んでいる場所に登録して、依頼の文面と価格帯を眺めるところからで十分です。どんな依頼が実際に存在するのかを見てから、有料プランに課金するかを決めるほうが、順序として無駄がありません。

クラウディアは国内のクラウドソーシングサービスで、登録は無料です。始めるのにお金がかからないため、先に固定費を払ってから仕事を探すという順番を避けられます。ただし、登録すれば案件が来るわけではなく、最初は単価の低いところから実績を積む流れになる点は理解しておいてください。

提案の際は、無料プランで作った試作を「作品例」として自分のポートフォリオに載せる形は避け、有料プランに切り替えてから制作したものを使うほうが安全です。前述のとおり、無料プランの出力は非商用に限定されているためです。

よくある質問(FAQ)

Q. 英語ができなくても使えますか? A. 操作画面や台本は日本語で扱えますが、公式の料金ページ・利用規約・ヘルプは英語が中心です。規約の確認だけは、翻訳ツールを使ってでも自分で読むことをおすすめします。この記事の内容も、確認日以降に変更される可能性があります。

Q. 自分の顔でアバターを作るのは問題ないですか? A. 自分自身であれば、同意動画も自分で撮れるため手順どおりに進められます。ただし、いったん作ったアバターは自分の肖像そのものなので、どの案件でどう使うかは自分で線引きしておくほうがよいでしょう。

Q. HeyGen以外の選択肢はありますか? A. 同種のサービスは複数あります。ただし乗り換えを検討する場合も、この記事で挙げた「無料枠の商用可否」「実在人物の同意ルール」は各社で条件が異なるため、サービスごとに規約を読み直す必要があります。名前や評判で決めないでください。

Q. AIで作ったと明示する必要はありますか? A. 法律上の一律の義務としてこの記事で確認できたものはありません(未確認)。ただし、依頼者が視聴者向けに表示したいかどうかは案件によって変わるため、受注時に「AI生成であることを表示するか」を先に確認しておくとトラブルを避けられます。

Q. 会社に副業がバレませんか? A. ツールの種類とは関係なく、住民税や就業規則の問題です。動画の作り方ではなく、副業そのものの扱いを勤務先の規定で確認してください。

まとめ:入口は無料ではないが、権利の段取りができる人には席がある

最後に整理します。

  • 無料プランは練習と試作までで、納品や収益化に使うと規約違反になります
  • 有料プランなら出力の権利は自分のものになり、商用利用も認められています(Creatorで月29ドル)
  • 実在の人物のアバターは、本人の同意動画が必須。ここを段取りできることが強みになります
  • 生成そのものは差別化になりません。値がつくのは台本・構成・修正対応です
  • AIアバター動画に絞った公的な単価データは見当たらないため、近い分野の相場から逆算して判断するのが現実的です

「顔出しなしで動画の仕事ができる」という入口は、確かに開いています。ただし入口の手前に、月額の固定費と権利の確認という2つの段差があります。この段差を面倒だと感じるなら向きませんし、逆にその段差を越えられる人が少ないからこそ、越えた人には仕事が残るとも言えます。

いきなり課金せず、まずはどんな依頼が実在するのかを見てから決める。その順番なら、失うものはほとんどありません。

あわせて読みたい


※本記事は情報提供を目的としたもので、副業・転職による収入や成果を保証するものではありません。料金・仕様は変動するため、利用前に必ず公式サイトでご確認ください。

参考にした情報