エックスサーバーの自動バックアップ復元|戻らない時の手順
※本サイトの記事にはアフィリエイト広告(PR)を含む場合があります
エックスサーバーで復元したのにブログが戻らないときは、ファイルとデータベースの片方しか戻していないケースをまず疑ってください。WordPressの記事本文はデータベース、画像やテーマはファイル側に保存されています。エックスサーバーでは、この2つの復元メニューが別々に分かれています。
もう1つ気をつけたいのが、ファイルの復元は今のデータを上書きする仕組みだという点です。公式マニュアルによると、バックアップ日より後に作ったファイルは削除されます。実行する前に、今の状態を手元に残してください。
この記事は、副業ブログをエックスサーバーで運営していて「消えた・壊れた」と焦っている人向けです。手順と仕様はエックスサーバー公式マニュアルで確認しました。最終確認日は2026-10-15です。
自動バックアップの基本 14日分を毎日保存
エックスサーバーは、全プラン標準で1日1回の自動バックアップを取っています。公式の機能ページによると、初期費用と月額費用はかかりません。
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 保存期間 | Web・メール・データベースとも過去14日分 |
| 例外 | 一部の旧サーバーはWeb・メールが過去7日分 |
| 取得のタイミング | 1日1回、深夜にバックアップ専用サーバーへコピー |
| 対象 | /home/サーバーID 配下のデータとMySQLデータベース |
| 料金 | 標準機能(初期費用・月額費用0円) |
7日分になる旧サーバーは、公式ページで「sv12301.xserver.jp以前のサーバー」と「sv1〜sv20.xtwo.ne.jp」と案内されています。自分の保存日数は、サーバーパネルの「自動バックアップの取得・復元」で確かめられます。
バックアップに入らないもの
公式の機能ページは、次のデータを対象外としています。
wp-content配下のcacheフォルダとdebug.log- POPで受信済み、またはWebメールで削除済みのメール
- 壊れているデータベース、テーブル数が1,000を超えるデータベース
- バックアップの負荷が大きすぎるデータベース
キャッシュは再生成されるため、ブログの復旧には困りません。困るのはデータベースが対象外になっている場合です。プラグインを大量に入れたサイトでテーブル数が膨らむと、自動バックアップに入らない可能性があります。
戻らない原因はほぼ3つ
復元したのに元に戻らない原因は、次の3つにほぼ絞れます。
- ファイルだけ、またはデータベースだけを戻した。記事が消えたならデータベース、画像が消えたならファイル側の復元が要る
- 「取得」を選んで、置かれただけで終わっている。「取得」はサーバー内にデータを置くだけで、サイトは変わらない
- 戻したい日付が保存期間を過ぎていた。14日(旧サーバーは7日)より前のデータは提供されない
2つ目は見落としやすい原因です。エックスサーバーの画面には「自動バックアップデータの取得」と「自動バックアップデータから復元」が並んでいます。名前が似ていますが、動きはまったく違います。
エックスサーバー | 自動バックアップの3つの使い方
選んだメニューで結果が変わる
公式マニュアルの記載をもとに整理
| サイトへの反映 | 今のデータ | 向いている場面 | |
|---|---|---|---|
| ファイルの「復元」 自動バックアップの取得・復元 | ○ そのまま反映される | △ 上書き・後から作った分は削除 | △ 画像やテーマをまとめて戻す |
| ファイルの「取得」 userbackupフォルダに置かれる | × 自分で移すまで変わらない | ○ そのまま残る | ○ 必要なファイルだけ戻す |
| データベースの「復元」 MySQLバックアップ取得・復元 | ○ 記事や設定が反映される | △ 扱いはマニュアルに記載なし | △ 記事・固定ページを戻す |
- ※データベースを復元したとき今のデータがどうなるかは、公式マニュアルで確認できませんでした。置き換わる前提で事前に保存してください
- ※「取得」したデータは24時間後に自動で削除されます
AI副業ラボ
消えたものから戻す場所を決める
戻す場所は、何が消えたかで決まります。WordPressの保存場所を表にしました。
| 消えた・壊れたもの | 保存されている場所 | 使うメニュー |
|---|---|---|
| 記事・固定ページ・コメント・設定 | データベース | MySQLバックアップ取得・復元 |
| 画像(メディア) | wp-content/uploads | 自動バックアップの取得・復元 |
| テーマ・プラグイン | wp-content/themes と plugins | 自動バックアップの取得・復元 |
| サイト全体 | 両方 | 両方を同じ日付で |
エックスサーバーの公式ブログは、まずファイルを戻し、改善しなければデータベースも戻す順番を案内しています。プラグインの更新で画面が崩れた程度なら、ファイルだけで直る場合があります。
サイト全体を戻すときは、ファイルとデータベースの日付をそろえてください。日付がずれると、記事は古いのに画像だけ新しい、といったずれが起きます。
復元する前に今の状態を保存する
復元の前に、今のファイルとデータベースを手元に保存します。ファイルの復元は上書きなので、失敗すると今の状態に戻れなくなるからです。
今のデータベースを保存する
公式マニュアルの「現在のMySQLをダウンロード」機能を使います。
- サーバーパネルの「MySQLバックアップ」を開く
- 「現在のMySQLをダウンロード」で対象のデータベースを選ぶ
- 圧縮形式(圧縮しない・gz形式)を選んでダウンロードする
公式マニュアルによると、データベース1個が5GBを超えるとダウンロードできません。個人の副業ブログでこの容量に届くことはまれですが、失敗したらレコード数の多さも疑ってください。
今のファイルを保存する
画像フォルダなど、上書きされそうな範囲をFTPソフトかファイルマネージャーでパソコンに保存します。サイト全体が大きくて時間がかかるなら、戻す予定のフォルダだけで構いません。
ファイル(画像・テーマ)を戻す手順
ファイルの戻し方は2通りあります。サーバー上でまるごと上書きする「復元」と、データを取り出して必要な分だけ移す「取得」です。
まるごと戻す「復元」の流れ
新サーバーパネルでの手順は次のとおりです。
- サーバーパネルの「自動バックアップの取得・復元」を押す
- 「自動バックアップデータから復元」を選ぶ
- 対象のバックアップ日と復元方法を選ぶ
- 内容を確かめて「実行する」を押す
- 注意事項を読み「注意事項を確認した上で実行する」を押す
「対象を指定して復元」を選ぶと、ドメインごとに範囲を絞れます。WordPressのファイルを戻すなら「Web領域」(public_html の中身)を選びます。「Web用設定ファイル」と「メール領域」は、WordPressだけを戻したいなら選ばなくて構いません。
進み具合は「履歴」で見られます。データ量やファイル数によっては時間がかかります。
復元前に知っておく2つの落とし穴
1つ目は、バックアップ日より後に作ったファイルが消えることです。公式マニュアルは、バックアップに存在しないファイルやフォルダはすべて削除されると明記しています。3日前に戻すと、この3日間にアップロードした画像も消えます。
2つ目は、同じドメインのブログがまとめて戻ることです。エックスサーバーの公式ブログは、サブディレクトリやサブドメインで複数のブログを運営している場合、この方法をすすめていません。同じドメインのすべてのブログが、バックアップの内容で上書きされるためです。
必要な分だけ戻す「取得」の流れ
上の落とし穴を避けたいなら「取得」を使います。
- 「自動バックアップの取得・復元」で「自動バックアップデータの取得」を選ぶ
- バックアップ日と取得の対象(Web領域など)を選んで実行する
- 完了すると
/home/サーバーID/userbackup/にデータが置かれる - FTPソフトかファイルマネージャーで、必要なフォルダだけ本来の場所へ移す
公式マニュアルによると、取得したデータは24時間後に自動で削除されます。取得をやり直すと、userbackup に残っていた前のデータも消えます。移す作業は取得した当日に済ませてください。
画像が数枚消えただけなら、wp-content/uploads の該当月のフォルダだけを移すのが安全です。今の記事やほかの画像には影響しません。
空き容量を確かめる
ファイルの復元と取得は、どちらもバックアップと同じくらいの空き容量が必要です。公式マニュアルは、空きが足りないと完全に戻せない場合があると案内しています。サーバーパネルで使用容量を見てから実行してください。
データベース(記事・設定)を戻す手順
記事が消えた、設定がおかしくなったときはデータベースを戻します。新サーバーパネルでの手順は次のとおりです。
- サーバーパネルの「MySQLバックアップ取得・復元」を押す
- 復元するデータベースとバックアップ日を選び「バックアップ取得・復元」を押す
- 処理種別で「自動バックアップデータから復元」を選ぶ
- 対象のバックアップ日を確かめて「実行する」を押す
進み具合は「自動バックアップから復元」の画面で見られます。容量が大きいと完了まで時間がかかります。
復元するデータベース名の調べ方
ブログを2つ以上運営している人は、データベースの選び間違いに注意してください。WordPressが使っているデータベース名は、WordPressフォルダの wp-config.php の中に「DB_NAME」として書かれています。ファイルマネージャーで開けば確認できます。
最近書いた記事は先に控える
データベースを3日前に戻すと、この3日間に書いた記事やコメントは戻した時点で失われます。自動バックアップから記事1本だけを取り出す機能は、公式マニュアルで案内されていません。
最近の記事が残っている場合は、本文と画像のURLをコピーして控えてから復元します。復元後に、控えた記事を投稿し直してください。
戻した後に確かめる4点
復元が終わったら、ブラウザでサイトを開いて次の4点を確かめます。
- 消えていた記事やトップページが表示されるか
- WordPressの管理画面にログインできるか
- 記事の中の画像とアイキャッチが表示されるか
- お問い合わせフォームと広告リンクが動くか
表示が変わらないときは、ブラウザのキャッシュが古い画面を見せている場合があります。別のブラウザやスマホで開き直して確かめます。
管理画面に入れないときは、エックスサーバーでWordPressにログインできない原因と解除手順で症状別に切り分けられます。
14日より前に戻したい人の備え
自動バックアップで戻せるのは、過去14日分(旧サーバーは7日分)までです。公式の機能ページは、バックアップの完全性は保証しないとしたうえで、自分でもバックアップを取るよう強く推奨しています。
サーバーの契約が切れた状態では、バックアップの申し込み自体ができません。更新を忘れたときの流れはエックスサーバーの期限切れ|サーバーとドメインの復旧期限にまとめています。
サーバーの外にもデータを置く方法は、次の2つが手軽です。
- WordPressのバックアップ用プラグインで、パソコンやクラウドストレージに定期保存する
- 月に1回、「現在のMySQLをダウンロード」と画像フォルダの保存を手作業でする
AIで記事を書く副業ブログは、更新の回数が多くなりがちです。不具合に気づいたときには14日を過ぎていた、という事態はめずらしくありません。WordPressやプラグインを大きく更新する前にも、1回保存しておくと戻せます。
よくある質問
自動バックアップの復元にお金はかかりますか
公式の機能ページでは、自動バックアップは標準機能で初期費用・月額費用とも0円です。サーバーパネルから自分で復元する操作に追加料金の記載はありません。料金は変わる可能性があるため、実行前に公式サイトで確かめてください。
復元のボタンを押したのに何も変わりません
「自動バックアップデータの取得」を選んでいないか確かめてください。取得は userbackup フォルダにデータを置くだけで、サイトは変わりません。置かれたデータから自分で移すか、「自動バックアップデータから復元」をやり直します。
取得したデータが見当たりません
取得から24時間を過ぎると自動で削除されます。もう一度取得をやり直せば、保存期間内の日付ならまた取り出せます。
旧サーバーパネルでも同じ手順ですか
流れは同じで、ボタンの名前が違います。旧サーバーパネルでは、ファイルは「バックアップ」、データベースは「MySQL復元」のメニューから操作します。
まとめ
エックスサーバーの自動バックアップは、ファイルとデータベースで復元メニューが分かれています。記事が消えたならデータベース、画像やテーマならファイルを戻します。サイト全体を戻すときは、両方を同じ日付でそろえます。
ファイルの「復元」は上書きで、バックアップ日より後のファイルは消えます。必要な分だけ戻したいなら「取得」を使い、24時間以内に移してください。復元の前に今の状態を保存しておけば、失敗しても元に戻れます。
※本記事は情報提供を目的としたもので、副業・転職による収入や成果を保証するものではありません。料金・仕様は変動するため、利用前に必ず公式サイトでご確認ください。