AI副業・収益化

AIで作ったLINEスタンプは審査に通る?売れない理由と対策

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画像生成AIを使うと、スタンプの絵は短時間でそろいます。noteには、5時間で40個作ったという報告もあります。問題はその先です。申請したら却下された、承認されたのに1セットも売れない。noteには、そうした報告も複数あります。

この記事でわかることは3つです。

  • LINE Creators Marketの規約とヘルプで確認した、AI生成スタンプの扱い
  • AIで作ったスタンプが却下されやすい原因と、申請前の確認点
  • 分配額の計算式と、売れない理由への対策

結論は審査は通るが売れるかは別

AIで作ったスタンプでも、LINE Creators Marketに申請して販売できます。 審査ガイドラインに、AI生成を理由に却下する項目はありません(最終確認日:2026-09-10)。

ただし、条件が2つあります。1つ目は、申請時に「AIの使用」を正しく設定することです。2つ目は、画像の形式と権利の基準を人の作品と同じように満たすことです。

審査に通ることと、売れることは別の話です。 有料スタンプの取り分は、120円のセットで1本あたり42円前後です。作るのが速くなっても、見つけてもらえなければ収益は0円のままです。

公式ルールで確認できたAIの扱い

AIの扱いは、利用規約とヘルプセンターの2か所に書かれています。審査ガイドラインにAI専用の項目はありません。

利用規約はAI表示を明記

LINE Creators Market利用規約の第8.13条には、AI生成コンテンツの表示についての定めがあります。LINE側が「AIで生成された」と表示できるのは、次の3つの場合です。

  • クリエイターが申告した場合
  • LINE側がAI生成と判断した場合
  • LINE側がAI生成の可能性があると判断した場合

(出典:LINE Creators Market利用規約・2026年7月1日改定版/最終確認日:2026-09-10)

申告しなくても、LINE側の判断で表示される可能性があります。 隠して出す選択肢は、規約上成り立ちません。

ヘルプは設定と記録を求める

ヘルプセンターの「スタンプの編集」には、「AIの使用」設定の説明があります。「AIを使用しています」にすると、購入ページにAIで制作したことを示す表示が自動で入ります。

同じページで確認できた注意点は次の3つです。

  • 設定は事実に基づき、正確に行う
  • AIを使った場合、プロンプトなどの情報提出を求められることがある
  • 他人の著作物を模倣した生成作品の申請・販売は禁止

生成に使ったツール名とプロンプト、作成日はメモに残しておいてください。 提出を求められたときに、あとから思い出すのは困難です。

承認後、販売開始の前に「AIの使用」の設定だけを変える場合も、審査の申請がやり直しになります。設定は申請前に決めておきます。

AIスタンプが却下される5つの原因

却下の理由は、審査ガイドラインの項目番号で通知されます。AIで作ったスタンプが引っかかりやすい項目を、実例とあわせて5つに絞りました。

背景が本当は透過していない

制作ガイドラインは、イラストの背景を透過にするよう求めています(最終確認日:2026-09-10)。

画像生成AIに「背景を透過して」と指示しても、うまくいかない例があります。PC Watchの特集記事(2026年1月30日公開)では、透過に見えて実際は市松模様が描かれていたと報告されています。記事の筆者は白背景に切り替えて申請しました。

noteの制作報告では、「半透明なピクセルが含まれている」との理由で却下された例もあります。背景を消した後の輪郭に、目に見えない半透明の部分が残っていたケースです。背景削除ツールを通した後は、画像編集ソフトで透過の状態を拡大して確認してください。

キャラクターの絵柄がそろわない

ガイドライン1.4は「スタンプ全体のバランスを著しく欠いているもの」を却下の対象にしています。

画像生成AIは、同じ指示でも毎回少しずつ違う絵を出します。1枚ずつ別々に生成すると、顔や服装、線の太さがセットの中でばらつきます。8個並べて見比べ、同じキャラクターに見えるかを確かめてから申請します。

既存キャラやロゴが入り込む

権利の項目は、AIスタンプでとくに注意したい部分です。PC Watchの特集記事では、最初の申請が却下された原因は1枚に入っていたApple Podcastのロゴでした。

文化審議会の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月15日)は、文化庁のサイトで公開されています。侵害の判断には、類似性と依拠性の2つを使うと整理されています。既存の作品を知ったうえで似た画像を生成させた場合、依拠性が認められうるとされています。「〇〇風のキャラ」という指示は、審査と権利の両面で避けてください。

暗い画面で見えなくなる

ガイドライン1.3は「視認性が悪いもの」を対象にしています。

noteの報告では、ダークモードでキャラクターが背景に溶け込むことが却下理由の1つでした。黒っぽい線のキャラクターは、トーク画面の背景が暗いと輪郭が消えます。報告者は全スタンプに白いフチを付けて対応していました。

文字の誤りと画像の複製

ガイドライン1.7は「スタンプ内の文字に誤りがあるもの」を対象にしています。1.10は「既にスタンプショップで販売または審査されているスタンプの複製」です。

画像生成AIに文字まで描かせた場合は、1文字ずつ誤りを確認します。生成した絵に、編集ソフトで文字を後から入れる方法もあります。同じ画像を別セットに使い回す作り方は、1.10に当たるおそれがあります。

申請前に確認する画像の仕様

形式違反はガイドライン1.1「当社が定めるフォーマットに合致しないもの」に当たります。制作ガイドラインで確認した仕様は次のとおりです(最終確認日:2026-09-10)。

項目仕様
個数8個/16個/24個/32個/40個
スタンプ画像最大で横370px×縦320px
メイン画像横240px×縦240px
トークルームタブ画像横96px×縦74px
形式PNG・背景は透過
容量1枚1MB以下・ZIP全体で60MB以下
余白画像の外枠との間に10pxほど

審査期間は、ヘルプセンターで「数時間〜約2日」と案内されています(2024年時点の記載)。審査中は画像もテキストも編集できません。却下された場合の理由は、PCサイトのマイページにあるメッセージセンターで確認します。

分配額の仕組みと受け取れる金額

有料販売の分配額は「(売上総額−プラットフォーム手数料)×50%」です。 2015年2月1日以降に申請したスタンプに適用されます(出典:利用規約第9.1条・ヘルプセンター)。

ヘルプセンターに載っている手数料は次のとおりです。

  • Google Play:30%
  • LINE STORE:30%
  • Apple App Store:30%、2026年1月以降の日本での購入は26%

販売価格は「120円〜/250円〜/370円〜/490円〜/610円〜」の5段階から選びます。手数料30%で120円のセットが1本売れた場合、計算上の分配額は42円です。

分配額の合計が1,000円を超えるまで、送金申請はできません。 42円なら24本売れて1,008円です。送金される金額は、分配額から源泉所得税を引いた額になります。実際の分配額は販売価格や購入経路、購入エリアで変わります。

LINEスタンプ | 収益の受け取り方

販売方法による分配の違い

規約とヘルプセンターで確認した内容を並べました

分配額の決まり方条件向く使い方
有料販売 120円〜610円 ○ 売上から手数料を引いた額の50% ○ 承認後に販売を開始できる ○ 収益化を目的にする場合
LINEスタンプ プレミアム 定額制サービスへの参加 △ 売上総額の30%を利用者数の割合で分ける △ 発売から180日経過後(2019年の公式案内) △ 販売中スタンプの追加収入
無料ダウンロード 配布の設定 × 売上分配額なし ○ 設定で選べる △ 収益目的には合わない
  • ※プレミアムの分配はヘルプセンターの計算式、参加条件はLINE公式ブログ(2019年6月)の案内です。現在の条件はマイページで確認してください
  • ※最終確認日:2026-09-10

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AIスタンプが売れない3つの理由

承認後に売れない理由は、審査とは別のところにあります。note上の制作報告から見える傾向を3つに整理しました。

似たスタンプに埋もれる

noteには「作れるが売れない」「4か月間売上ゼロ」という報告が複数あります(2026-09-10確認)。AIで作れば、同じような絵柄のセットは誰でも短時間で出せます。絵の完成度だけでは、ショップの中で選ばれる理由になりません。

送る場面が浮かばない

スタンプは会話の道具です。ガイドライン1.2も「会話、コミュニケーションに適していないもの」を却下対象にしています。

見た目が整ったキャラクターでも、「了解」「ありがとう」を送る場面が思い浮かばなければ買われません。noteの失敗報告にも、見栄えは良いのに送りたい場面が浮かばないという振り返りがあります。

1本あたりの取り分が小さい

120円のセットで分配額は1本42円前後です。月に1万円を受け取るには、1か月で約240本の販売が必要になります。

画像生成AIの有料プランを使う場合、ツール代の回収には「月額料金÷42円」本の販売が必要です。作る前に、何本売れたら元が取れるかを計算しておいてください。

売れる確率を上げる作り方

売上を保証する方法はありません。そのうえで、制作の順番を変えるだけで無駄な作業は減らせます。

  1. 送る相手と場面を先に決める:家族との連絡/職場の返事/趣味仲間との会話などから1つに絞る
  2. 言葉を先に決め、絵は後から作る:「了解です」「今から帰ります」など、実際に打つ言葉を8個書き出す
  3. 最初は8個で出す:個数は8個から選べます。反応を見てから16個以上に広げる
  4. タイトルと説明文に使う場面を書く:ガイドライン2.3で告知文言、2.5で絵文字や機種依存文字は使えません
  5. 自分と身近な人が実際に使う:使ってみて違和感のあるスタンプを次のセットで直す

言葉から作るやり方なら、AIに渡す指示も「〇〇と言っているポーズ」とはっきり書けます。絵柄のばらつきも抑えやすくなります。

画像を作る環境の選び方

スタンプの絵を作る方法は、大きく3つに分かれます。

普段使いのチャット型AI:ChatGPTやGeminiで画像を作る方法です。手持ちのアカウントで始められます。背景透過の指示が効かない例がある点と、各サービスの規約で商用利用の条件を確認する必要がある点に気をつけます。

LINEスタンプメーカー:LINE公式のスマホアプリです。公式ページによると、写真や動画の切り抜きと装飾、テキストの追加ができます。作った画像をそのまま審査リクエストまで進められます。

Stable Diffusionの実行環境:モデルや設定を自分で選べる方法です。同じキャラクターを8個以上そろえたい人に向きます。ただし自分のパソコンで動かすには高性能なGPUが必要です。

パソコンの性能に不安がある場合は、ブラウザから使えるクラウド型の環境が選択肢になります。たとえばGMOインターネットのConoHa AI Canvasです。AUTOMATIC1111とComfyUIの2種類の画面に対応しています(公式サイトより・最終確認日:2026-09-10)。

プラン月額無料で使える時間
エントリー1,100円10時間
スタンダード4,378円50時間
アドバンス9,878円100時間

無料時間を超えると1分あたり6.6円かかります。スタンダードとアドバンスでは、自分のキャラクターを学習させた独自のLoRAモデルを作れます。絵柄をそろえることが目的なら、LoRAが使えるプランかどうかを先に確認してください。

商用利用の可否は、使うCheckpoint(モデル)ごとに異なると公式サイトに書かれています。スタンプとして販売する前に、モデルの利用規約を読んでください。

AI画像生成で稼ぐ方法の全体像は、AI画像生成の副業は稼げる?パソコン不要で始める方法【2026年】にまとめています。

AIスタンプ副業が向かない人

次に当てはまる場合は、始める前に考え直すほうが安全です。

  • 短期間でまとまった収入がほしい人:1本あたりの取り分は数十円で、送金も1,000円を超えてからです
  • 既存キャラクター風の絵を作りたい人:権利の項目で却下されるうえ、侵害のリスクもあります
  • 画像の細部を確認する時間を取れない人:透過の残りや絵柄のばらつきは、目で見て直す作業が必要です
  • 有料ツールを契約してから考えたい人:ツール代を回収する本数を先に計算しないと赤字になります

反対に、家族や仲間内で使うスタンプを作りたい人には向いています。売上が小さくても、自分で使える成果物が残ります。

よくある質問

Q. 「AIの使用」を申告しないとどうなりますか。 利用規約第8.13条では、LINE側がAI生成と判断した場合にも表示できると定めています。ヘルプセンターは、設定を事実に基づき正確に行うよう求めています。申告しない前提で作るのはやめてください。

Q. 背景が白いままでも審査に通りますか。 制作ガイドラインは背景の透過を求めています。PC Watchの特集記事では白背景で承認された例がありますが、1件の事例です。透過で作るのが基本です。

Q. 審査にはどのくらいかかりますか。 ヘルプセンターでは数時間〜約2日と案内されています(2024年時点の記載)。審査中は画像を差し替えられないため、確認は申請前に済ませてください。

Q. 却下されたら同じスタンプで再申請できますか。 できます。PCサイトのマイページにあるメッセージセンターで理由を確認し、修正してから再申請します。LINEスタンプメーカーから申請した場合は新しいパッケージ扱いになり、パッケージ名の変更が必要です。

Q. 売上は確定申告が必要ですか。 LINEからの送金額は、源泉所得税を差し引いた金額です。会社員の副業としての申告要否は、所得の合計で判断します。基本の考え方はAI副業で確定申告は必要?20万円の壁と経費・住民税バレ対策を解説【2026年版】を参考にしてください。

まとめ

AIで作ったLINEスタンプは、ルールを守れば申請も販売もできます。つまずくのは、AIの使い方ではなく、仕上げと売り方の段階です。

申請前に確認するのは次の4つです。

  • 「AIの使用」を正しく設定し、プロンプトの記録を残す
  • 背景の透過、絵柄のそろい方、暗い画面での見え方を確かめる
  • 既存キャラクターやロゴに似た要素を入れない
  • 送る相手と場面を決めてから、言葉と絵を作る

1本あたりの取り分は42円前後です。まずは8個のセットを1つ作り、自分で使いながら直していく進め方が、ツール代で赤字にならない始め方です。

※本記事は情報提供を目的としたもので、副業・転職による収入や成果を保証するものではありません。料金・仕様は変動するため、利用前に必ず公式サイトでご確認ください。

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